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第11回 商業高校からアパレル業界に就職

高卒就職者のその後を追うことで、進路指導の現場に多角的な見方を提供する本連載。今回は、岐阜県の商業高校から、アパレル業界に就職した女性を取り上げる。

ボーナスがないことに不満

大手メーカーに勤めるサラリーマンの父と、主婦で、パート勤務の母。坂井瑞希さん(26歳)は2人きょうだいの長女として、岐阜県多治見市に生まれ育った。

中学卒業後は、岐阜県立土岐商業高等学校に進学し、ビジネス科のマーケティングコースで学んだ。
ビジネスに興味があったわけではなく、別の2つの理由があったという。
「中学からソフトボール部に入り、慕っていた先輩がその高校に入ったこと。もう一つは、中学時代から母親に『専門的に何かを学びたいということがなければ、就職したほうがいい。』と言われ、自分もそうだと感じていた。だから就職に強い高校を選びました。」

高校卒業後は、アパレル関連の仕事を希望し、岐阜県南東部の土岐市内にある「土岐プレミアム・アウトレット」の紳士服店に就職した。
ほぼ残業はなく、休みもきちんと取れたが、給与面に少し不満があった。
入社1年目で手取りは10万台中程度あったが、ボーナスはなかった。
入社3年目に一人暮らしを始めると、お金のやりくりが難しくなった。
「交渉して手取りで10万台後半程度まで上がりましたが、職場の人間関係のトラブルもあり、入社4年目で退職しました。」

紳士服店を退職後は、派遣会社の事務仕事に応募し、大手自動車メーカーの下請け会社で、部品の発注をする仕事に就いた。
時給は高く、残業代を含めると手取りで20万代中程度ほどあった。
給与には満足したが、3か月で辞めた。原因は上司のパワハラだ。
「職場の男性上長に飲み会に誘われ、それを断ると叱責されました。これでは仕事は長く続けられないと思いました。」

再び転職活動を始めた坂井さんだが、ここで見つけたのが、国内外のアパレルショップやスポーツショップの運営・販売代行をはじめ、スタッフの育成、店舗再生コンサルティングなど、アパレル業界に特化した幅広いサービスを提供する株式会社インター・ベルの求人だった。
応募したのは、アパレル業界では欠かせない「VMD」(ビジュアル・マーチャンダイジング)の職だった。
VMDは商品の配置やレイアウトを考える、いわば店舗全体のプロデューサーのようなものだ。
「VMDの採用枠は1名で選考から漏れてしまったのですが、販売職としてなら採用の枠があると言われ、入社を決めました。人事担当者の方の計らいで、店舗スタッフが一人の店に配置して頂きました。スタッフは私一人ですので、実質、VMDのやる仕事にも取り組むことができました。」

スポーツブランドのラウンダーに

2013年6月から名古屋市内のショップで働き始めた坂井さん。
センスと経験を買われ、2016年からは東京で働いている。
「上司に推薦してもらい、今は誰もが知っている世界的スポーツブランドのラウンダーとして働いています。」
ラウンダーとは、販売店での製品の展示状況や他社製品との違いを調べて報告したり、売上をのばす企画を実践したりする仕事だ。
スポーツブランドのラウンダーとして、都内のファッションビル8店舗を担当しているという。
本社での会議がある日を除き、店舗を回る毎日だ。
ラウンダーとしての仕事のやりがいを感じるのは、どういった場面なのか。
「例えば同じファッションビルの店舗でも、有楽町店のお客様は女性が多く、流行に敏感。一方、上野店はインバウンドのお客様が多く、エリアによって売れるものが異なります。バイヤーさんに提案し、お客様の求めるものを揃え、売上が上がったときは嬉しいですね。」

最もやりがいを感じるのは、店舗のスタッフと信頼関係を構築できたときだという。
「毎日のように店に足を運ぶのは、当然、私だけじゃありません。一緒にイベントをしたり、販売を手伝ったり、そうして信頼関係を結んで店舗の優位置をもらい、そして売上が上がれば最高です。」

インター・ベルは2018年度から高卒採用を始め、2019年度は販売職として12名を採用する予定だ。
アパレル販売職の生涯価値の向上を実現するため、人材教育に力を入れている。
どのブランド配属になっても通用する販売のプロフェッショナルになれるよう、様々な経験を積んだ社内講師3名による社内オリジナル研修「ベル販売研修」や、「英会話講座」など、自分の成長に繋げられる教育を行っている。
そうした人材教育による「おもてなしのレベルの高さ」が評価され、現在では国内外様々なブランドでの販売のプロフェッショナルの人材派遣、いくつもの店舗運営を任されるまでに成長している。

坂井さんは会社の魅力をこう話す。
「高卒だから、女性だからと、区別されることはありません。実力主義で、きちんと評価されているように感じます。」

Profile

坂井瑞希さん(26歳)

世界的に有名スポーツブランドのラウンダーとしての経験も積んできた。「今の目標はVMD業務に携わることです。」と話す坂井さん。

出身校/岐阜県立土岐商業高等学校
出身地/岐阜県多治見市出身
居住地/東京都北区
家族構成/独身
住まい/賃貸(一人暮らし)
職業/販売職
年収/200万円台中程
経歴/岐阜県立土岐商業高等学校卒業。紳士服店、派遣会社を経てインター・ベルに入社。

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