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求人票の見方

チェック1 職種・仕事内容・就業場所

例えばハリケンナビの職種検索で「技術系」で検索すると59件、次にフリーワード検索で「製造」で検索すると40件ヒットします。
また、ハローワークの高卒就職情報Web提供サービスでも同じ様に「生産工程の仕事」を検索すると膨大な企業数がヒットします。

要は製造業ひとつとっても沢山の種類や違いがあることをまず理解しましょう。
食品メーカーと自動車メーカーでは製造物(商品)が全く異なるので当然それぞれの仕事内容も異なるわけです。

ということはチェックすべきはまず最終的に作られる製造物(消費者に届ける商品)は何か?
例えばバルブ製造のメーカーはバルブしか作りませんが、そのバルブが最終的に何になるのか?飛行機か!船か!車か!そんな事が実は仕事を探す・見つける上で大変重要になるのです。

飲食業界では職種は大半がキッチン・ホールですが、お客様に出す料理は様々です。当然作る工程も技術も異なるわけですから、まず自分が何を作り、どの様なお客様に提供するのかをしっかりイメージする事が重要です。そのイメージした姿が果たして自分がなりたい姿なのかを意識すること。

そのためにも応募前職場見学には絶対に行って欲しいです。実際の職場や仕事風景を見て、そこになりたい自分を見つけることができるかどうかが最大のポイントです。

また、就業場所も仕事を継続する上で重要なポイントです。
自宅(寮)から就業(勤務)場所までの時間が何分なのか?朝の通勤ラッシュはどうか?電車の本数はどうか?乗り換えはどうか?勤務地の周辺の環境はどうか?今度は帰りの時間帯にも同じことが言えます。地方の高校生は大半が自転車通学30分圏内ですので間違いなく戸惑います。
最初から無理をすると長続きしません。自分自身に正直に問うてみることが大事です。

一方で企業側の方にも希望勤務地の考慮があるかないかも確認しておきましょう。
特に借上げ寮(宿舎)を用意する企業ではなおさらです。どこに寮を準備してくれるかは応募前職場見学で確認する事をお勧めします。

好きになれそうな仕事で、往復の通勤にストレスを感じることがない仕事を選ぶことが求人票チェックのポイントです。

チェック2 就業時間・休日等(年間休日)

今、世間を騒がせているブラック企業問題の原因は過重労働時間(長時間労働)にあると言います。
一般的に労働基準法では1週間に40時間労働と定められています。その場合は年間52週あるので2080時間(年間)・月間173.3時間労働になります。

それ以外にも特例措置週44時間労働というものがあり、こちらはサービス業(飲食・小売等)他、一部の業種で就業場所(事業所)の従業員が常時10名未満であれば1週間に44時間労働となります。
その場合は同じく年間52週間ですので2288時間(年間)・月間190.6時間労働です。企業はこのどちらかの計算式を基本にした上で年間休日を決定しているのです。

一般的な週40時間労働の場合は少なくとも年間105日以上の休日が必要となります。105日より少ない企業は1週間の労働時間が短く設定されているか、特例措置週44時間の届出を行っている企業となります。

なるほど!ということは年間休日の多い企業は労働時間が短いと早とちりしてはだめです。そこで問題になるのが残業時間です。

この件についてはチェック3で述べたいと思います。

チェック3 給与・諸手当等々もしっかりチェック

ブラック企業問題の根本は残業時間(チェック2にあった就業時間外の労働のこと)であるといっても過言ではないでしょう。

みなし残業という言葉を皆さんは聞いたことがおありでしょうか?
会社が従業員に対してあらかじめ支給する残業代の事をみなし残業といいます。
また時間外労働であるみなし残業時間は時給単価25%割増しになります。
高卒求人票にも大半の企業にみなし残業が設けられています。通常月間45時間以内でのみなし残業の運営となりますので、年間休日105日の企業では前述の月間173.3時間プラス45時間=218.3時間が上限運営であることを覚えておいてください。

先ほど時給単価という言葉がありましたが国が定めている都道府県別最低賃金はこちらの時給単価に関係します。
最低賃金を月間労働時間に掛け算したものが表記された基本給以上の額になっているかをチェックすることが大事です。

さらに基本給以外の手当の項目と額をしっかりチェックしてください。
前述したようにみなし残業は名目を一般的に職務手当等の名目に変更しているケースが多いので「5.補足事項・特記事項」に正確に表記されているかも併せてチェックすることです。

また、地方出身の方が都心に応募する際は当然宿舎費を除いた手取り額がポイントになります。
現在の求人票には手取り額を明記する箇所がありませんので、十分に生活が可能な給与かどうかもチェックすることです。

皆さんにはくれぐれも給与が最低賃金を割っていないことをしっかり確認してください。

チェック4 選考方法・選考旅費

選考方法については近年は求人数が大幅増となり、大半の企業が面接のみの試験に切り替えてきていますが、やはり一部の事務、販売などの人気職種や上場大手企業などは相変わらず筆記試験を必須にしています。
そこについての対策は個々でしっかり対応するほかありません。
ハリケンナビの就職サポート「一般常識問題の対策」でも触れているように事前練習するしかありません。

一般的に企業が応募者に求める条件は最低限の数字の理解と言葉遣いですので、面接のみの会社を受ける際もある程度の準備をして臨んでください。
数字については四則計算や分数の理解、消費税の計算等は常識です。
言葉遣いは敬語の使い方や質問への適切な受け答えがコミュニケーション能力を測るポイントになります。
実は皆さんよくご存じのSPI対策も繰り返し練習すれば効果があるようです。

さて、選考旅費についてですが、今は大半の企業がなにがしかの選考旅費を出しています。
それだけ採用が難しいという象徴なのですが、今はさらに応募前職場見学旅費も出している企業が非常に増えています。
ハリケンナビでも10年前から「応募前職場見学旅費応援特集」を前面にPRしており、今では130社強の会社が参加し、内半数の60社強の会社が往復旅費の全額を支給しています。
皆さんにお伝えしたいのは、そのような好条件(見学旅費全額支給等)を気軽にどんどん活用して欲しいということです。
企業側もまずは会わないことには始まりませんから気軽に利用して欲しいと願っています。応募前職場見学に旅費を全額出してもらったからその会社に応募しないといけない!なんてことはみじんも考えなくてよいのです。自分が納得できたなら応募したらよいだけの事です。

さあ、勇気を出してどんどん活用してください。

チェック5 補足事項もしっかりチェック

さて、いよいよ最後になりましたが、補足事項は最も重要な個所かも知れません。
前述したように特例措置週44時間に関するコメントや、みなし残業の月間時間数や、深夜手当などについての詳細なコメントが書かれている事があります。また、昨年からは給料の受取額表記をしているケースも増えています。
逆に何も書いて無く説明がない企業は不安になります。
限られたスペースしかありませんが、丁寧に想いを込めて書き込んでいる会社には皆さんも共感が持てるのではないでしょうか?

また、そこに書いている求人条件の補足事項が本文の給与・労働時間・休日としっかり整合性があるかどうかを確認してください。万が一疑問点や不明瞭な点があれば自信をもって堂々と応募前職場見学で質問してください。それらの質問に窮している会社は応募するに値しない会社なのです。

さあ、勇気を出してまずはどんどん行動してみましょう!

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